ワークショップ(タイトル募集中) 8月3日
今日は、小国中の生徒さん7名とのワークショップでした。
小国中では夏休みの美術の宿題として、善三美術館の鑑賞体験教室が毎年行われています。
室内でやると美術館的にうるさいかもということで、屋外で実施しました。
久しぶりに日焼け止めを塗ったのですが、ここ一週間、小国野菜による食育でオーガニック化されたわたしは、鼻腔にひろがる化学香料の異臭に酔いそうに…。おしゃれナチュラル素敵エコ作家ですが、何か?
ワークショップの内容は、後頭部(http://blog.sakamotozenzo.com/?eid=1306111)の背中バージョンにしました。
Tシャツの背中に紙をクリップで留めて、描かれた絵の感触を辿って次々絵で伝えていく、筆圧伝描ゲームです(仮タイトル)。
どう説明しよう?
あれこれ考えましたが、実演が一番だろうということでまずは代表者に後頭部パフォーマンスに参加してもらいました。
つかみはとても好感触でした。
盛り上がったところで、まずは、ふたりペアを組んで描きっこ。
出題に縛りがあったほうが描きやすいかとテーマを「夏」にしたら、4チーム中3チームがスイカを選びやがって……。鑑賞する側のエゴですが、おもしろみに欠けました。あとで展示するとき発想力が貧困だと思われるよ! 心の声です。
スイカは、イナズマ柄が特徴的なので正解チームもいましたが、感じながら同時に描くという、「同時」の部分が難しいようで、考えこんで手が止まってしまう場面が目立ちました。間違ってても、かたちにならなくてもいいからとにかく線を追うんです!
出題者を交代して、次のお題は熊本。またしても3チームが『くまもん』かぶり。みんな、仲良しだね!
「え、もう描いてる?」
「はやいはやい、ゆっくり!」
あちこちでクエスチョンマークが飛び交います。
ちなみに、唯一くまもんじゃなかったチームのお題は、漢字『熊本県』で……受け手の生徒さんの用紙は最後まで白紙のままでした。難しいよね、でも、わからないはわからないまま画面に出すんだよ!
ここで見本として、山下さんとわたしもペアで背中描きっこをしました。
テーマは『動物』。
わたしは後頭部こそ敏感ですが、背中は至って普通の人です。何を描かれているのかさっぱりわからず、しかしがむしゃらに線を追っていると鉛筆が紙を大きく飛び出して画板にもりもり描くことに。
ライオン!パンダ!とわめきながら出来上がった線の集まりは当然像を結ばぬまま。正解は『うさぎ』でした。 山下さん、チョイスがガーリィすぎません?
正解かどうかは論点ではない!という自信たっぷりの開き直りを見せつけて、「魅せる」失敗例とでも言うべきか、制作道場の真骨頂ここにあり、でした。
しかし、自分でやってみて難易度の高さが実感できたので、次は人数を増やす分、絵を諦めて数字に限定してみました。
女子チーム3名
と男子チーム4名に分かれました。
数字にしたことで、当てずっぽうでも何か書いてやるという意識に近づきました。
全員で、もう一度『数字』。
男子チーム4人の間に女子3人をやや強引に差し込んでしまいました。そんなに他意はなかったのですが…。うそ、ちょっとありました。こういうことすんの、おばちゃんっぽいですね。でも甘かったり酸っぱかったり苦かったり、味がしたほうが思い出に残るでしょ?
という余計なお世話がもたらしたのは、みんなの筆圧が遠慮がちに弱くなったため伝達の誤差が加速してしまうという結果でした。
2→5→8→6
7人を通って数字はよろよろ迷っていました。
教訓は、「異性間で他者への配慮は逆効果」ってこと?思わぬ結論が出て愕然としている中、山下さんが「信頼」とか「熱意」とかいう単語を使って素晴らしいまとめをしてくださったのですが、よく覚えていません。助け舟を求めてスタッフさんの記事をみましたが(http://blog.sakamotozenzo.com/?eid=1306113)、やっぱり覚えてないそうです。 いい話はどこに消えたんでしょう?
ちなみに小国中では「部分剃り禁止」という校則があるそうです。卒業したら、後頭部の扉をあけて世界に飛び出してほしいです。
午後 おとなの部
イギリスからのお客さまに、ソー、クール!とよろこばれ、何?と首をかしげましたがわたしは後ろに顔があったことを忘れていたのでした。
せっかくなのでジャパニーズバックフェイスを差し出します。
天界のような光
SO COOL