休館日4 8月19日
まだ生きている父のことを話しますね。
一週間前、美術館に段ボールが届きました。差出人は父。中身は「学芸員さんとの掛け合い漫才読んでる。まりもの参戦(『母の絶筆』参照)も読んだ。陣中見舞いを送る。」という手紙と北海道のメロンでした。父のくせに粋なことすると思いました。
『人魚』でお借りしていたカツラを持ち主のかずこさんに返却する際、お礼にメロンを添えました。
メロンにカツラを添えました
昨日の『父の背中』でもメロンを使っています。
ただし梱包材を
削げた頬と張りのない質感、お迎えの近そうな顔色がポイントです
あそびに来ていたそらちゃんに「みどりのオバケがいる〜」と怖がられていました。
今春、父が姉のまりもに連れられてわたしの美術活動を見に来たことがあったのですが、初めて目にする娘のパフォーマンスに、「親の顔が見たいよ」と言っていたそうです。冥土のみやげになってよかったね!
よりによって脱いだ回
日記読んでるくらいなら小国まで来たらあ? 来週は脱がないつもりです。
ボンキュッボン
---本日の学芸員赤ペン---------
くるみちゃんのお父上さま。
素晴らしいメロンをたくさんありがとうございました。
北国の味を堪能しております。
くるみちゃんの展覧会も残すところ後2週間となりました。後半の盛り上がりを支えるべく、掛け合い漫才もがんばります!
そして、お時間と距離が許せば(ちょっと遠いですよね!)ぜひお越しください。スタッフ一同大歓待いたします。
去年、ワタリドリ計画の展覧会をしたとき、麻生さん武内さんによるギャラリートークに武内さんのお父さんが来場してくださったのですが、武内さんが「こういう場を見せられて、親孝行になったかな」って言っていたのが印象に残っています。
娘たちの親孝行の場に使っていただければ幸いです。
坂本善三美術館 学芸員 山下弘子