若木くるみの制作道場 ダイジェスト動画できました

2013年夏に坂本善三美術館で開催した、「若木くるみの制作道場」。期間中ご来場くださった皆さま、ブログで日記を楽しんでくださった皆様、「このなつは楽しかったな~。くるみちゃんはどうしているかな~」と思っていませんか?そんな皆さまのために、朗報…

ご覧くださっている皆さまへ

このブログは、2013年7月29日から9月1日まで坂本善三美術館で開催した「若木くるみの制作道場」に際して開設したものです。 「若木くるみの制作道場」は、30日間の会期中、若木が七転八倒しながら毎日違う作品を提案・制作するという展覧会でした。本ブログ…

最後の赤ペン

どの展覧会でも始まりと終わりがあるもので、会期が長かろうと短かろうと同じだけの準備をして、いざスタートしてしまえば刻々と終わりへのカウントダウンが始まります。 しかしこの「若木くるみの制作道場」に関しては、事前に広報以外の準備が何もなかった…

ゴールとリタイア

週末、山岳マラソン大会を走ってきました。 八ヶ岳スーパートレイル100マイルレース。 結果は115kmエイドでリタイア。 走力不足以外に理由はありません。 眠くて眠くて、何度も滑落しそうになって、これから2000m登るという最大の難所を前にやめま…

「前向きな後ろ向き  9月4日  三夜明け」への赤ペン

---本日は長すぎるので学芸員赤ペンも独立--------- ふぅ、、、姥捨て山から下山してきました。 意外と近くにあるんですね。知らなかった。 今日は赤ペンがあれこれ言うべきではないような気がします。くるみちゃんの日記が全てではないでしょうか。くるみち…

前向きな後ろ向き  9月4日  三夜明け

なかなかまとまった時間をとれずにいましたが、これから腰をどーんと落ち着けて日記を書きます! 巨編ですよ!! ここ数日、文章を満足に校正しないまま日記のアップを続けてしまって、もうそうなると自分は一体何を口走ったんだかこわくて読み返せず、新た…

前向きな後ろ向き  9月3日  二夜明け

今、手伝ってくれた友人から小国での滞在について「人生でも指折りの夏でした」とメールがきて、とっさに「指折りの夏」って企画アイディアに使えないか考えている自分がいました。ひと呼吸置いて、もう制作道場は終わったことを思い出し、その止まった呼吸…

前向きな後ろ向き  9月2日  一夜明け

最終日は、なんと坂口恭平さんが制作道場を見に来てくださいました。 と、昨日の打ち上げで「坂口さんの話題を真っ先に日記に書きます宣言」をしたら、関係者全員から恐ろしくつめたい目で見られました。「今日のこの大感動のゴールそっちのけで開口一番『坂…

前向きな後ろ向き  9月1日

ゴールしました。 明日、詳しく書きます。 応援してくださった皆さん、1ヶ月間本当にありがとうございました。

うしろ手の顔  8月31日

台風の暴風雨で散った制作道場のポスター。 今日は、去年善三美術館で展示した友人たちが来てくれるはずの日です。何日も前からスタッフ全員で台風警報とにらめっこして、東京からの飛行機が欠航しないよう願っていたのですが、汚泥にまみれたポスターが不吉…

石膏デッサンの石膏デッサン  8月30日

昨日から、今まで3回しか会ったことのない画家の友人が東京から来てくださっています。 わたしは友人が非常に少なく、この「画家の友人」という表現に関しても、「友人…って書いていいのかな?……知人?」と、今目の前にいる本人に聞いてから書きました。い…

九州一円  8月28日

今日は昨日の『円』の裏面です。 『九州一円』。 自分にとっての九州の中心地は善三美術館、という気持ちでつくった『九州一円』です。 霧に煙る阿蘇五山の涅槃像。 「1,00」と小数点を入れて「1円」を表現しましたが、わかりづらかったので後でゼロは消し…

円  8月28日

硬貨のように表面がでこぼこした物の上に紙を置き、鉛筆でこすって表面の模様を写し取る技法をフロッタージュといいます。 10円玉のフロッタージュ。 お札の透かしも、鉛筆でこすると人の顔が浮かび上がってきます。表面が微妙にでこぼこしているせいです。…

確認印  8月27日

わたしの前に善三美術館で展覧会をされていた方が置いていかれた、胡蝶蘭と、蘭が入っていたボックスです。 、 胡蝶蘭本体には顔を描きましたが、箱のほうは、いかにも何かに使えそうな感じがかえって難しく、作品のアイディアが湧かないまま今日まできてし…

休館日  8月26日

昨日美術館が終わってから、小国町のお祭り「お粋な祭」に出ました。 一週間前、出演要請がきて、美術館の宣伝になればと軽い気持ちで快諾してから、行きたくないよーと言い続けて山下さんを困らせた。 チラシの紹介文がひどい。「坂本善三美術館でやってま…

阿蘇カル(デラスーパーマラソンのウ)タ 〜百人一種〜  8月25日

以前イカになった日に偶然美術館にいらした、ランナーの澤田さんとおっしゃる方から後日お電話をいただきまして、耳に飛び込んできたのは「企画を考えたんですけど……」のお言葉。うっすら寝ぼけていたのですが、一瞬で起きました。恐れ入って、電話を耳に押…

人を食ったような  8月24日

わたしが以前日記に書いて全方位から大顰蹙を買った「食の細い年配者」発言ですが、2週間たった今も善三美術館で働く方々の怒りはおさまっておらず、ことあるごとに「どうせ食が細い年配者ですから〜」と嫌みを言われています。更年期なのかな? スタッフの…

千足観音 8月23日

---本日は学芸員赤ペンが先--------- 全身を黒く包んだ若木が、インクをつけた足を畳におろす。ついた足跡のかかとから黒い1本の紐を伸ばしていく。無言のまま、1日中延々とその行為を繰り返す。畳の上には無数の足跡が残され、それぞれから伸びたおびただし…

小国中ワークショップ6/父の背中  8月22日

昨日うんともすんとも言わなかったルンバが、今朝試しに稼働させてみると元気に走り出しました。どうせおおかみ少年だと思って、すぐ止まるんでしょと醒めた目で見ていると、障害物に当たってもちゃんと方向転換してしぶとく走っています。なぜ今になって動…

くルンバ

ルンバ。 友人の麻生さんが送ってくれたたくさんのアイディアの内の一つです。 『くるみルンバ。はやりの自動掃除機みたいに、道場内をひたすら雑巾がけする。雑巾にカーボン紙を内蔵しといたら手形が残るかな。ルンバの音楽をかけるとわかりやすいかも。』 …

小国中ワークショップ5/父の背中  8月20日

今日は盛りだくさんすぎて何を書いていいかわからない。 お葉書や手紙や荷物が一挙に届いたり、いらっしゃるお客さんもとても濃く、もう少し分散してくれてもいいのにと思ってしまった。お越しくださった方、気にかけてくださっている方、ただもう感謝でいっ…

休館日4  8月19日

まだ生きている父のことを話しますね。 一週間前、美術館に段ボールが届きました。差出人は父。中身は「学芸員さんとの掛け合い漫才読んでる。まりもの参戦(『母の絶筆』参照)も読んだ。陣中見舞いを送る。」という手紙と北海道のメロンでした。父のくせに…

小国中ワークショップ4/父の背中  8月18日

ワークショップ4回目。 数字リレー ひらかなリレー 絵リレー 前回同様、数字、文字、と難易度をあげていき、全員リレーでは絵を伝えました。テーマは生徒さんに決めてもらって「いきもの」に。 出題者が、何のいきものにしようか迷って迷ってやっと長い耳を…

虎の威を借るジャージーバター  8月17日

小国名産のジャージー牛乳で、バターづくりをしました。 ペットボトルに牛乳と塩を入れて振ると、乳脂肪が分離してバターができます。 ちびくろサンボでバターになっちゃう虎が原案です。虎になったわたしがペットボトルを持ってぐるぐる走ります。 子分の虎…

汗彩画  8月16日

今朝、 やっばい!!! パスポート忘れた!! と飛び起きてから少し考えて、あれ?どっか行くんだったっけ? 海外旅行の予定などなかったことに気がつきました。 昨日人魚の帰り方について考えまくっていたせいで、夢の中でもわたしは人魚のままでした。関空…

8月15日  人魚

朝、滝の裏に人魚を見つけました。 善三美術館から2km走ると鍋ヶ滝 物語っぽく3人称で話を進めようと思いましたが、やめます。 自分です 朝早くから人が大勢いて、ただただ恥ずかしかったです。撮影をしてくれた山下さんも恥ずかしかったと思います。何や…

お盆の盆踊り

お盆はお盆で盆踊り 山下さんがご家庭で使ってらっしゃるお盆を彫らせていただきました。 右下の版は「お盆休み」 踊っている人を大量に摺りました。 ビーチパラソル(498円)から竹ひごをのばしてつくった立派なモビールです。 お客さんにもご協力いただ…

ブリッジ拓  8月13日

ほとけ からの ほとの毛 自分を版にして、人拓をとりました。 墨を前半身にのばしてクラフト紙にダイブ。起き上がると体にたたみの目がくっきり残っていました。自分の型を摺った紙にブリッジさせ、その隣に版であるわたしも仲よく並びます。 2体の橋が川に…

休館日2  8月12日

おひる、山下さんと、おそばやさん優心に行きました。 わたしは地鶏のあたたかいおそば定食で、山下さんは天ざる定食で、山下さんのを物欲しげにみながら食べていたらさいごに立派なえび天とまいたけ天をもらえてぜいたくでした。食の細った年配の方とごはん…

他力本願寺  8月11日

あご肉のもたつきがふてぶてしさを倍増させる阿弥他仏。 タイトル先行で盛り上がった今日の『他力本願寺』は、明治時代の家屋を移築した善三美術館の和空間が、寺のイメージにぴったりということですんなりまとまるはずでしたが、わたしがおなじみの背面をつ…