水墨画(イカによる) 8月10日
イカになりました。
イカのとんがりを演出するための三角帽が、白無垢の被り物にみえる角度があります。今写真を見るまで自分ではわからなかったので、「花嫁さんかと思ったわあ」とご婦人方に微笑まれるたび恥ずかしくて憤死しそうになりました。イカです。
夢の婚礼の実現ですか?
タコとイカとの紅白カラーも祝福ムード。
イカが水墨画を描いている間、昨日のタコの抜け殻は出入り自由です。
記念撮影しに入られたおとなの方も、あんなに中に入ってあそびたがっていたこどもも、「あつい」とひと言漏らすとすぐさま脱出されました。ここは涼の得られない海水浴場です。
庭からは、スイカ!スイカ!とはしゃぐ歓声
イカもスイカが食べたいです。
しかし昨日山下さんのコメントで、暑くてだらけていたなんて書かれていたのは心外です。タコは中腰がやっとの空間しかなくて姿勢を正すことができなかったんです。今日はすっくと背筋をのばして描きました。
かがむとイカらしくありません
描きどころをふすまの上のほうに集中させました。
視界を邪魔する三角帽
翌朝の筋肉痛のわけは腕があげっぱなしだったせい
タコの足のリコーダーを吹いています。食べているんじゃないんです。女の子の群れは昨日のランナーのためのタコーダー応援団。
画面から離れて全体像を把握しながら描きたいのですが、とらわれの身なのでのけぞるので精一杯です。
山下さんに、うしろ姿のほうがかわいいねと言われました。正面はそうでもないですか? ほめるときもひと針刺すのを忘れない、山下さんのプロ意識です。
海をわさわさされると筆が震えて……また山下さんに刺されちゃう!
横に退いてカメラの画面で全体を確認。山下さあん、ここからどうしたらいいですかあ? 「雲でもつくっとけばー?」
雲描く技量なんてない…
わたしもいます
昨日、失敗して描き直すとか言ってふすまを裏返したら、建物の歪みで閉まらなくなっちゃって…。イカの頭より山下さんの目が三角でした。道場の会期が終わったら張り替えます。
イカの足アップ。
今日、広島から長崎までのリレーマラソンにゴールしたその足でランナーの方がいらしてくださいました。ありがとうございました。その後も、萩往還という大会に出た方も偶然みえたりして、びっくり。タコ笛が呼んだかな。うれしかったです。